ーは行ー
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腹証(腹部診断): 腹部の状態を見て診断することは、東洋医学に限らず、西洋医学でも当然のこととして行われてきました。
唯、近年の西洋医学の現場では器械による検査や診断が殆どで、医者が直に患者の腹部を触ったりすることは無いようです。
ここで申し上げる「腹証」とは、故・増永静人先生が行っておられた経絡指圧で用いられていた腹部の診断方法です。江戸時代に、按摩按腹という腹部を治療する手技があり、それを元に経絡理論を応用して考案された診断法です。
経絡指圧を行う上では、先ず最初に、この腹部の診断を行って、どの経絡に歪みがあるのかを判断してから全身の治療を行うのが順序になっています。
腹部のそれぞれの経絡の反応点を、ゆっくりと深く持続して押して行き、その中で、一番固かったところを「実」と言いし、一番力がなく弱っているところを「虚」と言って、その虚実をもって診断名にします。
例えば、胆の箇所が一番固く、脾の箇所が一番弱っていたとすると、診断名は「胆実・脾虚」と呼びます。そして、それがどういう意味を表しているのかは、資料で開設されています。
治療師は自分で診断した結果と、その資料を照らし合わせて、自分の診断が正しかったかどうかを確認できると言うわけです。
不定愁訴: 不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指します。
患者からの訴え(主訴)は強いのですが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴とされています。
自律神経失調症と診断されることも多いようです。症状が安定しないために治療も難しいようで、抗不安剤の投与などさまざまな療法やカウンセリングが行われています。
主に下記のような症状が現れると言われています。
1.全身の症状 :倦怠感、疲れやすい、突然のほてり・のぼせ、動悸、大汗をかく、皮膚のかゆみ など
2.感覚器の症状:耳鳴り、嗅覚の異常、味覚の異常、物が二重に見える、唾液分泌の異常、口内乾燥、眼球乾燥 など
3.消化器の症状:食欲不振、胃痛、胃もたれ、頻尿、便秘、下痢 など
4.運動器の症状:首や肩・背中のコリ、手足のしびれ、手足の冷え など
5.泌尿器・生殖器の症状:残尿感、頻尿、血尿、月経異常、性欲低下、性交痛 など
6.その他の症状:頭痛、頭重、めまい、息切れ、イライラが続く、不安感が続く、不眠症、ノドの異物感 など
こうした不定愁訴の原因としてよく言われるのは「ストレス」だと言われることも多いのですが、女性の場合には、閉経期前後に身体の変化が大きいので、こうした不定愁訴の原因になっているように見えます。
この場合には「更年期障害」という症状名になっているので、何かの病気のように思われますが、そうではなく、不定愁訴の年代的な症状名に過ぎないと思います。
尚、不定愁訴を起こしやすい疾患として下記のようなことが上げられています。
1.不安神経症
2.身体化障害:転換型ヒステリー(若年発症、慢性化)
3.起立性低血圧:めまい、立ちくらみ、動悸が主体
4.仮面うつ病:早朝覚醒、食欲不振,抑うつ気分
5.本態性自律神経失調症
6.精神科疾患
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