■ 肝・胆系の運動
<肝・胆系の役割>
この系は、活動エネルギーの貯蔵と放出、その配分を決断するといる「貯蔵配分の作用」を分担しています。
関係する器官としては、目、爪。目の黒精や白く、腱(特にアキレス腱)とかスジといわれる部位、性器の勢力、冠雪の動き、などが関係しています。
「肝」は栄養を貯蔵し、身体活動のエネルギーを確保して活力を養成します。血液の補給、分解、解毒などを行い、精力の維持に努めます。
肝系が歪むと、気力が衰えたり、急にやる気を出してガックリ疲れる、癇癪を起こしやすい、雑音が気になったり、強い感動を受けた影響が残っていたり、感情の高ぶり、大声を出したくなる、目が輝きを失い、黄色く物が見えたり、立ちくらみがする。
原因不明の発熱や精力減退、前立腺や睾丸の障害、仙骨や尾骨の痛み、痔疾患、胸脇苦満、右季肋部の圧迫感、食欲不振、吐き気、頭痛などを起こします。
「胆」は栄養の配分を司り、消化腺(甲状腺、唾液腺、膵腺、胆汁、腸腺)のホルモンなどの働きで全身のバランスを調整していく決断を行います。
胆系が歪むと、季を揉んだり、きも(胆)をつぶしたり、決断ができずイライラして熟睡ができない、目の使いすぎ、ゆっくり食事ができず胆汁分泌が悪く、疲れが偏り、睡眠が十分でなく、眼精疲労、脂肪の消化が悪く、大便が固まったり、下痢をする。
白眼が黄染したり、皮膚が黄色っぽくなり、目やにが溜まったり、眼がかすみ、眼圧が高い。手足の関節がこわばり、全身が固く、胸焼け、朝の洗面のときに歯ブラシをくわえると吐き気がする。
胃が重くなり肩が張る、側胸の激痛(肋間神経痛)、胆道けいれんの痛み、胃酸過多症状、十二指腸潰瘍、タンのからんだ咳がでる、などの症状が現れます。
<肝・胆系のばし>
尻を床に着け、両脚を前に投げ出して伸ばし、楽にして左右に開いていきます。なかにはピタッと一直線に開く方もありますが、普通は八の字になるでしょうが、いずれにしても、膝が曲がって床から浮いてはいけないので、下肢全体が真っ直ぐ伸ばせる程度に広げればいいわけです。
両手の指を組み合わせて、両手のひらが外に向くように返し、両肘を伸ばして、上体を片側の下肢に向かって
倒していきますが、身体の同じ側面が足の上に乗るようにします。
片側の足に向かって上体が伏せていくのではなく、横倒しでオレぅ恰好になります。息を吐いて倒れる所まで曲げたら、そこで十分息を吸います。
倒した側の下肢外側と、反対側の足の内面、それと上体の最も伸ばされる反対側と倒れる側の前側部がツレルのを感じるはずです。これらが、肝・胆系の経絡にあたります。
そこで静かに十分息を吐きますと、そのツレがゆるんで、少し伸ばされた感じになります。そこで再び息を吸うと、また同じようなツレが出現してきます。
痛みを感じるほどに曲げていってはいけません。曲げることにこだわると、膝も曲がって浮き上がるので、経絡をゆるめる効果がなくなります。
肝・胆系は、普通は左側へ先に倒し、それがすんでから右側の方へ倒していきます。これを繰り返していくと、片方の耳が膝のあたりに着くようになります。また、両足の開きも回を重ねるごとに次第に一直線に近付いていきます。
これまでに紹介してきた、6つの基本体操を一つずつゆっくりと行った後は、上向きに目をつぶって、ゆっくりと寐ます。大の字ではなく、手、足を楽にして体側から少し離した状態なります。
ヨガでいう、「死体のポーズ」と同じです。外界に対して無関心になると言うことです。全身がしびれたようにジンジンとしたヒビキのような、「気血の流れ」を、意識ではなく身体地震で感じるようになります。
1) 両脚を前に投げ出して伸ばし、楽にしてなるたけ左右に開く。膝が曲がって床から浮かないように、下肢全体を真っ直ぐ伸ばす。
2) 両手を頭上でくみ、息を吐きながら上体を一方に足の上に倒し、顔は反対側の足先に向ける。左右の曲げやすい方を確かめて、その方から始める。
3) 膝をなるべく伸ばし、上体を十分倒した姿勢で息を吸い込んで、スジのツレを見届ける。
4) 息を吐いてゆるめ、ゆるんだだけ深く倒れる。そこで、もう一度息を吸い込んで、再び吐いてゆるめる。
5) (2)から(4)までを数回繰り返す。
*この肝・胆系の運動をすることで、下記のような症状が改善されます。
腹が立ちやすい、暴飲暴食、全身疲労、精力減退、食欲不振、腹筋硬直、目の疲れ、眠りが浅い、脂肪の消化が悪い、無理をした疲れ、気迷い、関節が硬い,肩背のコリ、なと。
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