第四回目の便りは、フランスのニースからです。この方も以前に日本に一時帰国された折りに指圧の短期講座で全過程を修了された女性です。
大変に活動的な方です。次々にご自分の理想を実現されており、実に頼もしい方です。今回の内容も大変に素晴らしいもので、学ぶところが大です。
早速、下記の通信の内容をご覧ください。
『フランスのニースに居を移してそろそろ10年になります。これから時々、「ニースから」と題して一日本人の視点から当地の指圧事情や健康に関するトピックス、実生活あれこれの話題をお送りしたと思います。
指圧と言えば、私の年代ですと子供の頃、浪越先生の「指圧の心母心、押せば命の泉湧く、、、ワッハッハ!」がテレビで盛んに放映され、親指の使い方と重要なツボは自然に目や耳に入りその後長く記憶に残ることになりました。
また、私の祖母がお灸の名人だったようで近所の人々にお灸をする様を見たり、ツボと効用の話をよく聞きました。私自身、社会人になってからはストレスが原因と思われるギックリ腰に年に1回は襲われ馴染みの整体治療院にお世話になっていましたから、海外でギックリ腰になったら自分で治すしかないと思い、指圧の本などもあれこれ買い揃え日本を発ちました。
ニースにフランス人が教える指圧学校があることを知り3年通いましたが実技は二の次、理論優先の頭でっかちに疑問も多く、インターネットで木村先生の指圧講座を知り、日本帰国時に受講しました。多くを学んだ貴重な体験でした。
指圧の治療を始めて7年、少しずつニース在住の日本人やフランス人の方々に口コミで広がっているようです。日々が勉強で、機会を与えられたことに感謝しながら施術に励んでいます。
ニースと言えば、地中海のブルーと太陽、フレッシュなオリーブオイルにローズマリーやラベンダのハーブ類、プロヴァンスの赤白ロゼのワイン達、、、毎日がヴァカンスのよう?と思われがちですが、こちらの人々の日々のストレスはかなりのものです。
フランス人は運転が荒くマナーも宜しくありません。(ラテン系は総じてそのようですが。)それだけでなくちょっと詰まったりすると大げさにクラクションを鳴らし威圧します。勿論大声で罵倒しあいます。
ピュタン!コナー!メルドゥ!(コンチクショウ!マヌケ!クソッ!???)と美しくない言葉が次々と発せられ、どんどんエキサイトしていきます。フランス人は車に乗ると人が変わる、とフランス人達は笑いながら言いますが、とんでもない。この現象は車に限らず日常茶飯事なのですね。
自己主張のぶつかり合いというか、常に対立、相手の話をじっくり聞くというスタンスを持ち合わせない。(歴史、文化、教育と言った背景もあります。)まだ相手が話しているのに途中で割り込む。「最後まで言わせて!」としょっちゅう叫んでいます。静かな会話の成立が少々難しい。
また、常に喋っていないと落ち着かない、黙っていることに耐えられないと言う人も多く、あまり思考せず誰かと一緒にいると口が自動的にパクパクと動きはじめ言葉を発しているような、そんな印象さえします。声を出していないと自分の存在が危ういとでも思うのでしょうか、、、。
これでは疲れて当然です。本人達はストレスの原因をいつも外に求めるわけですが、自分の中を見つめることはあまりないようです。
勿論、全てのフランス人がそうであるわけではなく、相手の話をしっかり聞き静かに会話を進められる人たちや自己コントロールがきちんとできる人がいます。そういう人達に出会うと実にホッとします。でも、大方寡黙なフランス人は珍しいかも知れません。
フランスはアロマテラピーの本場でリラクゼーションは一般的に普及していますが、ますます加速する現代のストレス社会ではその解消の為に様々な手法が紹介されています。
オイルマッサージはもとより、鍼灸、指圧、タイマッサージなど東洋的な療法も浸透しつつあり、日本人でも知らない人が多いと思われる霊気なども興味の対象になっています。また、瞑想や座禅は日常的に語られています。
ZENという言葉は完全に市民権を得て、リラックスとか静寂、平和な気持ちを表現するときはみんなゼンと言います。「私はゼンよ。= 私は大丈夫、冷静、動じない。」「この雰囲気はゼンね。」などと使われます。
そんなZENが大好きな人々なのですが、実態はちっともZENではない。ZENを無意識のうちに求めているということでしょうか?
このような環境の中で、私とフランス人の夫は「BodhiZen」(ボディゼン)という非営利協会を設立、健康と安らぎをテーマにした活動を始めました。食、身体、精神の3本立てで「死ぬまで元気」を目指します。
健康の基本である食はナチュラル・オーガニック健康料理教室で安全な食を提案、身体は気功と指圧で、精神は立禅や瞑想、言霊などの教室を主宰し健康維持を推進しています。
着手はしたもののなかなか完成しないホームページや、書き始めたものの途中で途切れたままのブログがありますが、次回にはご紹介できるかと思います。
それでは A BIENTOT !』
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