◇患者さんが秋の叙勲を受けられました

私が15年以上に亘って指圧の治療に伺っているフランス人男性が先日(2009年11月)、下記のような「旭日中綬章」と言う勲章を授与され、受章者全員とその同伴者と共に皇居宮殿広間に参内されたんです。

 

この方はフランスの有名ブランドある「ルイビトイン」や「モエヘネシー」と言うブランデーメーカーなどを含めたコングロマリット会社の日本支社長として、何十年も日本で活躍されているんです。

先ほど、この方の治療を15年以上も行っているともうしましたが、初対面の時だけは様子が分かりませんでしたので英語で話しながら行いましたが、その後、日本語が堪能であることが分かり、以来ズッと日本語で会話しています。

こんなに長い間、指圧の治療に伺っている方は他にはありません。以前にドイツ人男性の治療の為に7年近く伺ったことはありましたが、その方がドイツに帰国された為に、それ以上は縁がありませんでした。



さてその後、このフランス人男性の治療に伺った際に、その時(叙勲)の模様を実に詳しく語って下さいました。未だその時の興奮が冷めやらぬと言った感じで、その話がなかなか終わらず、治療に入るのが相当に遅れたほどでした。

この方はビジネスの世界の方ですから通商産業省から推薦と言う形で受章されたのですが、先ずは他の受章者(140名ほど)とその同伴者と共に芝のプリンスホテルで勲章を授与されたそうです。

そこでは通商産業省の副大臣を始め、政府関係者など多くが正面に並んで、その前に受章者が各ブロックごとに分けられて並んでいたそうです。この方は或るブロックの代表として一番前の席におられ、そのブロックを代表して、名前を呼ばれて勲章を副大臣から授与されたそうです。

そこでは最初に「君が代」が斉唱され、実に厳かな雰囲気の元、式が執り行われた様子に、このフラン人の方も感激されたそうです。で、残りの受章者には、各席にいる一人一人に係の方が勲章を手渡されたそうです。その後で同ホテルで会食をして、全員でバスに乗って皇居宮殿に向かわれたわけです。

 

皇居宮殿広場には他の省などの関係で選ばれた受章者のバスがズラリと並んでいたそうで。その広場と言うのは、参拝された方は分かると思いますが、新春の一般参賀で人々が皇室ご一家のお出ましを待っている、あの場所です。

そこに集まった全員、受章者と同伴者を合わせて600人近く居たそうです。その人達が皆、「春秋の間」に勢揃いして陛下のお出ましを待ったそうですが、その広間が実に閑静で、余分な装飾は何も無く、凛とした雰囲気があって大変に感動されたそうです。

陛下のお出ましまで多少の時間があっても、そこには物音一つせず、話し声なども聞こえない静寂に満ちて何とも言えない感じがされたそうです。こうした雰囲気は他の外国の勲章授与式などでは、とても味わえない、全く次元の違ったものに感じられたそうです。

そして天皇陛下がお出ましになり、代表者が御礼の言葉を述べた後、陛下からお言葉を頂かれたそうですが、そのお声がまた温かく、心に沁みわたる感じがして更に感動されたそうです。その時に、心から感じられたことがあったそうです。

それは、こうした凛とした静寂のただずまいこそが、日本人の「アイデンティティ」ではないか、と感じられたと言うんです。私もこの言葉を聞いて、ちょっとビックリしました。




日本に長くおられるとは言え、フランス人である方が、皇居宮殿広間の何とも言えない厳かなただずまいの中に、日本人の原点であり本質を感じ取ったと言われたわけですからねぇ。これは実に素晴らしいことだと重いました。

前にも言いましたが、戦後の日本人は間違った教育を施された為に天皇陛下や皇室に対する認識が歪められてしまい、天皇陛下のご存在の意味、皇室の意義などを失念してしまっています。

それが今日の日本の社会の迷走に繋がっていると言っても過言ではありません。このフランス人の方は、そうして日本人のアイデンティティに触れたと感じられたことで、より一層、日本に対する理解が深まったと感激されていました。

 

そして、その時の感動の一部始終を会社の幹部(日本人)に話して聞かせると仰っていました。これもまた素晴らしいことです。外国人の方が日本人の本質・原点を体感して、それを日本人や他の外国人に直に話されると言うことは、それだけ日本と言う国のことや皇室の素晴らしさが広く伝播されることになりますからね。

それに関連して、私も申し上げたんです。今回の貴重な体験を是非、文章にして残して下さいと。フランス語で書かれ、それを日本語に翻訳して残しておかれると、それを読まれる方が更に日本に対する理解を深められることになるわけですから。


兎も角、この方の感激された話を伺っている内に、こちらも皇居宮殿広間に居るような厳粛な気分になりました。多分、この方を通して皇室の素晴らしい波動を感じたからではないでしょうか。


余談ですが、この「旭日中綬章」は、同じ年の春の叙勲の際に、アメリカの俳優であり監督の、クリントイーストウッドさんも受章されたそうです。勲章のことはよく分かりませんが、この勲章は外国人に対するものかも知れませんね。




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