世界の主要都市や観光地では、その土地をアピールする為に観光案内本が発行されており、それが各国語に翻訳されて世界中の都市で人々が手にできるようになっています。
日本でも東京や京都と言った大都市は勿論、地方の小都市でも観光を売り物にしている所の観光案内は沢山出版されており、人気のある場所は各国語に翻訳されてそれぞれの国で発売されているものです。
実は、私の所に指圧の勉強や治療を受けに来られる外国人の中にも、そうした観光案内本を手にして来られる方が時々あるんです。勿論、「東京観光案内」本です。
もう10年以上も前になりますが、ポルトガルから観光に来たと言う男性が指圧の治療に見えたのですが、何処で私のことを知ったのかと聞いてみましたら、ポルトガルで出版されていた東京観光案内本に私のことが出ていたので、それを見てやって来たとのことでした。
私はもう三十数年に亘り、日本人だけでなく多くの外国人に指圧を教えたり、治療をして来ましたが、皆、どういう経路で私を訪ねて来るのかは十分に把握していないんです。
私は看板も出していませんし、広告もしていません。インターネット上でホームページやブログを公開して、存在をアピールしているだけです。それも一日に何万件もアクセスがあるような有名なサイトではありませんので、大した宣伝効果は期待できません。
でも幸いなことに、そのホームページ(英語版)を見てやって来られる外国人も結構おられます。また、英語の無料情報誌(『メトロポリス』)で時々、私のことを取り上げてくださるので、その記事を見てやってこられる外国人もあります。
そんな状況の中で最近、先に上げた「東京観光案内」本を手にしてやって来られる外国人が目立つようになったんです。この本はもともと日本語で出版されたものを各国語に翻訳したもので、可なりの国々で発行されているようです。
過日、何の予約も無しにいきなり来られて、明日、帰国するので今日中に指圧の治療を受けたい、と言って来たイタリア人の男性(2人)が居たんです。
たまたま時間の余裕がありましたので、治療を承諾したんですが、一体何処で私のことを知ったのかと聞いてみましたら、この「東京観光案内」本のイタリア語版を手にしていたんです。
内容を見せてもらったら、確かに本の中ほどのページのトップに私の案内が数行書かれていたんです。執筆者を見ますと日本人の女性で、元の出版も日本であることが分かりました。
ですが、私にはさっぱり分からないんです。何時、誰が私のことを取材してそのような紹介記事を書いて掲載してくれたのか、全く見当がつかないんです。長いことやっていますから、何時か、誰かの取材を受けていたのでしょうが、全然、記憶が無いんです。
で、このイタリア人の男性の後に暫くして今度は、フランス人の男女カップルが同様に、明日故国するから今日中に指圧の治療を受けたいと言って来たんです。今度はちゃんと事前に電話で予約の連絡がありましたので、こちらとしても余裕のある時間帯を選ぶことができたんです。
このカップルにも聞いてみましたら、やはり、先の「東京観光安内」本のフランス語版でした。内容はイタリア語版と同じで、本の中ほどに同様な紹介がされていました。
同じような時期に、ヨーロッパの主要国の旅行者が同じ旅行案内本を携えて指圧の治療に来て下さったことに、ちょっと驚くとともに、本当に有難いことだと思いました。
こちらが何も知らないところで、そうやって観光案内本に紹介されて、それを見てわざわざ指圧の治療に来て下さる方があるわけで、これは感謝せずにはおられないことです。
上記の東京観光案内本の記述については全然、私の与り知らないところですが、最近、有名なフランスのブランドである「ルイビトン」で発行された『Tokyo city guide』に掲載された紹介記事に関しては、事前に取材をされていましたので、こちらは納得しているんです。
ですが、実を言いますと、これは以前にも書きましたが、この『Tokyo city guide』に掲載されることは知らなかったんです。と言うのは、取材をされた時点ではどんな本に紹介されるかは知らされていなかったからです。
後日、この本が出版された後になって、私の指圧の患者さんである、ルイビトンの日本支社長が私のことがこの本に紹介されていますよ、と教えて下さったから分かった訳なんです。
この本は日本語版と、フランス語版と英語版で発売されているんです。残念なことに日本語版には紹介されていなんです。どうも私のことは日本よりも外国で紹介されることが多いようです。
長い間、ズーッと外国人との縁が切れないので、何で日本に居ながらこんなにも外国人を相手にしないといけないのかと疑問に思って来たのですが、依然としてその答えを得ることが出来ない内に、こうしてまた方々で外国人向けに紹介されている訳です。
この分では、この世を去るまで、この現象は続くものと思います。でも、考えてみれば日本人とか外人とか、また男性とか女性とか、区別して考えることは無意味なことであり、現状をそのまま受け入れるのが一番だと言えます。
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