◇生姜の温シップ

指圧の仕事を長年続けていますと、どうしても肉体的な疲労などが蓄積して肩こりや腰痛などを起こしやすくなるものです。

そうした時に、治療師としては安易に他の人の手を煩わすわけにも行きませんので、自分で出来る範囲のことをして治すほかありません。

このような時に便利な治療法が、「生姜の温シップ」です。これは食養関係車や自然食間関係者の間では広く利用されている、効果のある方法です。

 

この「生姜シップ」は、腰痛、リュウマチ,腫瘍,婦人病,肩こり,関節炎,肺炎,腹膜炎,胃潰瘍、ガン,胃腸病,尿道炎、膀胱炎、前立腺炎などの炎症に効果があると言われ、自然食と併用することで更に効果を発揮します。

私も、これまでに自分自身の症状に対して何回も利用してきました。例えば大腿の肉離れを起こした時には、腿の辺り全体が紫色にはれ上がってしまいました。

その時、日に数回、この「生姜の温シップ」を行い、その後、大腿を強くテーピングして仕事をしました。これを数日繰り返すことでキレイに回復しました。

その後も肩が凝ったり、風邪気味の時にも利用しましたが、その都度、大変よい結果を得ましたので、患者さんや生徒さんにも事あるごとに勧めてきました。ですから、あなたにも是非、利用して頂きたいのです。


■ 用意するもの

ひね生姜 150g

おろし金

水 約2リットル

コンロ(ガスコンロなど)

木綿(ハンカチ)

厚めのタオル 二枚

輪ゴム

バスタオル

深鍋か金属製の洗面器

毛布


1.まず、生姜150グラムをおろし金ですりおろす。生姜は新生姜ではなくひね生姜がよい。

2.この下ろした生姜を木綿の袋に入れ、口の所を紐でくくる。袋の用意が無いときには、木綿の布またはハンカチで包んで、口を輪ゴムで止めてもいいです。

3.同時に、深鍋か金属製の洗面器に水1.8リットルないしは、2.4リットルを入れて火にかけます。沸騰しない程度(70-80℃)になったら、袋に入れた生姜をこの中に漬けて振り出します。
少し、絞ってもいいです。生姜の汁が黄色く湯をそめて、部屋中に生姜の匂いが漂います。袋はそのまま湯に浸しておきます。

4.洗面器(深鍋)の生姜湯が冷めないように電気コンロかガスコンロにかけて保熱します。厚めのタオルを二枚用意し、それぞれを四つ折りにしておきます。その一つを取り、両端を両手で持って曲げるようにして生姜湯に浸します。

5.熱い湯が端の方にしみこんで来ますから、熱くなったら息をフーフー吹き掛けて冷ましながら、これを捻りながら絞ります。

6.あまり固く絞りきらないところで、これを開きます。それを患部にあてがうのですが、あまり熱すぎると患部をヤケドさせたり、患者にイヤな思いをさせるので、熱すぎたら、裏表にニ、三度けしたり、パンパンと叩いてみたりして適度な温度に調節します。

7.ぬるすぎてはかえって気持ちが悪いので、やや熱めのところで、患部にそっとあてがいます。もしそれでも熱すぎる時は、患者が自ら手を入れて隙間を作って冷やすのもいいです。

8.保温の為にビニールを被せ、その上にバスタオル、毛布、布団などを被せ、冷めないようにします。勿論、患部によってバスタオルだけでいい場合もあります。

9.ついですぐ、次のタオルの絞り方の準備に入ります。タオルを湯にひたしながら、頃合を計って絞り始めます。絞ったら、布団や毛布のカバーをめくり、すばやく前のタオルを取って、新しいのと取り替えて、カバーをかけます。

10.取り去ったタオルは、冷え切らないうちに両端を洗面器(深鍋)側壁にもたらせて中央部を湯に漬けておきます。
こうして交換すること7、8回で約15分から20分になります。これを一回の治療として、日に何回か繰り返します。症状によって頻度は違います。

この生姜湯は第二回目にも利用できますが、その時は湯を足し、第1回目の生姜の量の半部ぐらいを下ろして足します。 (『身近な食物による手当て法』を参照)

とにかく、この生姜シップは温シップと生姜のエキスとの両方の効果で、大変によく効きます。肩こりにも、筋肉痛や肉離れにも、腹痛などにも即、対応できますよ。ただ、腹痛でも、虫垂炎の時は絶対に温めてはいけません。



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