§指圧百話(22)

指圧を通して体験して来た四方山ばなし

[22] フランス人グループの指圧講座(1)

前から申し上げているように、この「百話」の内容は年代順に記述しておりません。思い出すままに、年代も順不同です。

リラックス法を指導中の、きむら先生!今回は最近(2007年5月)行ないました、フランス人グループの指圧講座の顛末について述べて見たいと思います。

フランスの指圧学校で学んでいる(2,3年生)人達、19人、校長夫妻、それと世話役の夫妻の23人を相手に5日間の指圧講座を行なったわけです。

 

そもそも、この講座を行うことになったキッカケは、今回世話役を務めてくださった、日本人女性(ニース在住)が、数年前に筆者の所に休暇を利用して指圧の勉強に来られたことによります。

この彼女も、今回グループで来た生徒達と同じフランスの指圧学校で学ばれていたんです。その当時、その指圧学校の校長が生徒に日本で指圧を学ばせたいと言う考えを持っておられ、彼女にもそのことを話されたんです。

そこで彼女が、筆者のことを推薦してくださり、その結果、その校長も賛同するとろとなり、色々とやり取りしながら、今回の講座に至ったと言ぅことなんです。

筆者はこの女性との連絡だけで、直接、折衝や交渉をした訳ではありませんので、こうして講座が成立したのは全く彼女の尽力のお陰だったんです。

 

このような経過を辿って、愈々、講座がスタートすることになりました。筆者は何十年間も毎日のように外国人に接していますので、特別に緊張することは無かったのですが、それでも始めての方達なので、どのように運んだらいいか考えたりしていました。

これだけの人数ですから、筆者の所では出来ませんので、講座の会場は彼等が泊まっとる日本旅館で行なうことになっていました。

その旅館は五反田から池上線で17分位の所にありました。筆者の所からちょっと遠いのが気になっていました。

 

そして第一日目が来ました。講座は朝9時半から始まることになっていましたので、早めに着くように時間の余裕を持って出掛けたんです。ところが、予期せぬことがが待っていたんです。

会場までは私鉄、JR、私鉄と乗り換えて行くわけですが、はなから電車が遅れてたんです。雨が降ってるし、低気圧の所為で気分が塞ぐような天候でしたので、電車が遅れたりするのは仕方無いかと我慢して乗り継いで行ったんです。

JR山手線に乗り換えて五反田駅まで行って、驚きました。何故なら、池上線の乗り換え口に向かって長蛇の列が出来ていたからです。

わあ~、何じゃこれは!と思って、ビックリしました。実は、その朝方、京浜東北線で人身事故があって、蒲田の方に行く人達が急遽、五反田駅から池上線を利用することにした為に、それほど混雑していたのが分かったんです。

 

それにしてもヒドかったですよ。池上線のホームに行こぅと思っても行列が動かないんです。カメの歩みのようにノロノロ、ノロノロして、何時ホームに着くか分からない状態になっていました。

これでは予定の時間に会場に着けるかどうか心配になって来たんです。折角、早めに着けるように余裕を持って出て来たのに、こんなトラブルに会ってしまってと、ヤキモキしました。

その後、何とか池上線のホームに着いて暫くしたら電車が来て、目的地の駅に着いた時には、開始時間の10分前でした。やれやれ、どうなるかと思いましたよ。


早めに着いて、少しは落ち着いて心の準備でもしおこうと思っていたんですが、その暇も無く、着替えをして直ぐに講習を始める羽目になったんです。

皆無事に着いたようで、予定通りフランス人生徒が19人と学校長夫妻、仲立ちをして下さった日本人女性とそのご主人(フランス人)と言ぅメンバーが揃っていました。

事前に聞いていたところでは、彼等の多くが英語は理解する言ぅことでしたが、実際に会ってみたら、数人以外は英語がダメだと言ぅことが分かりました。

 

それでも筆者は英語で喋るしかありませんので、世話役の日本人女性のご主人(フランス人)が筆者の英語の説明をフランス語に訳して話して下さったので、それ程の問題はありませんでした。

簡単な挨拶をして、自分のことをあれこれ言うのも憚りましたので、ここで皆に「一期一会」と言う言葉を説明したプリントを渡して、筆者の気持ちを伝えたんです。

そして講座を始めようとしたら、校長夫妻が筆者にお土産を下さったんです。フランス南部の特産品、オリーブオイル、ハチミツ、オリーブ塩漬け、地酒などの産地特選の商品でした。後で聞きましたら、そのオリーブオイルは自家栽培の物だそうでした。

 

筆者も事前に校長夫妻と日本人女性夫婦には、講座の最終日に何かプレゼントをしょう思っていたんですが、先方からお土産をもらうとは思っていませんでしたので、ちょっとビックリしました。

この校長夫妻、特に校長さんの方は気のいい、典型的な良きフランス人と言ぅ感じでした。筆者は今までに沢山のフランス人に会ってきましたので、色んなタイプを知っていますが、彼等は人柄のいい夫婦でしたよ。でも、後で分かって来ましたが、奥さんは大変に気の強い女性でした。

今回参加していた生徒達は年齢にバラつきがあり、20代から50代ぐらいまでの幅がありました。また大半は女性でした。

皆、以前のどこかで会ったことがあるような、見慣れた顔に見えました。長い間、外人を見慣れている所為でしょうかねえ。

 

さて講座の方は、午前中に初級の「座位」のやり方を、午後から「横向き」のやり方を教えましたが、スムーズに出来る者も、そうじゃない者も色々でしたよ。

ただ率直な感想を言えば、学校で習っているにしては、素人に毛が生えた程度じゃないか、と思える者が結構居りましたので、ちょっと気が抜けてしまいました。

本当は一人ひとり、手を取って教えたかったんですが、人数が多いので、そう言ぅ訳にも行きませんから、先ずは筆者が校長をモデルに使って、やり方を見せて、その後でお互いに組になってもらって練習をさせたんです。

それだけでは覚え切れないだろうと思って、一組のカップルを選んで皆の前でやらせて、それを見て残りの者が意見を言い合うようにしてみたんです。

時間の問題がありますので、全カップルに同様のことはさせられませんでした。結局、3組のカップルに次々にやらせて、みんなでアドバイスし合った訳です。

フランス人は日本人と違って、そう言ぅ時には夫々ハッキリと、そうではない、こうだとか色々と喋ってくれますので、その点は楽でした。見てるとオモシロかったですよ、それぞれ個性があってねぇ。

 

そして午前と午後の間に昼食の時間がありました。筆者でしたら、昼食なんかは軽く済ませて、直ぐ授業に戻りますが、食にうるさいフランス人は昼食に十分な時間を取るんですよ。

その所為で午後の講座の時間が予定より少なくなって、少々焦ってやる羽目になって、大汗をかいてしまいました。

でもねぇ、事前にどう運んだらいいか考えていたんですが、始めて見たら、思ったよりはスムーズに行きましたので、正直ホッとしました。ですが、殆ど立ちっ放しでしたので疲れましたわ・・・。

(つづく)


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