§指圧百話(20)

指圧を通して体験して来た四方山ばなし


[20] 広島での指圧講習(1)

何時の頃でしたが、時期は不明にしておきますが、ある年の12月23日に広島に指圧の講習に行ったことがあります。

その講習のキッカケを作ってくださったのは、それ以前に広島からご夫婦で指圧の勉強に来られたSさん夫妻です。

ご主人は既に、鍼灸、指圧の免許を所得して広島の治療院で働いておられたのですが、奥さんの方はその当時はまだ、柔道整復の学校に通っておられました。その後、学校を卒業して柔道整復師の免許を取得されています。

 

彼等が筆者の所に指圧の勉強に来られる動機となったのは、それ以前に購入して頂いていた「1週間で身につく指圧講座」をご覧になったからです。

上京して来られて、数日の滞在で初級講座を終えられ、その後また日を置いて上京されて中級講座を数日間で終了されたんです。


その彼等が広島に帰られて、奥さんの専門学校の仲間に筆者のことや指圧のことを話されたらしいんです。

その前に筆者の方から人数さえ揃えば、何処でも出張講習に行きますとは話していたんです。それもあって、その後、筆者に対して広島で出張講習をして欲しいと申し込んで来られたんです。

筆者は広島県の尾道市の出身ですから、途中で尾道に寄って墓参もできると思い、喜んで承諾したんです。

 

そして愈々その当日、12月23日を迎えることになるのですが、何とその時期は例年に無く大雪が続いた年で、数日前から広島地方にも連日雪が降り続いていたんです。

出発の朝になっても、広島では降雪が続いていましたので、どうなることかと思いながらも、取り敢えずは羽田まで出向いてみたんです。

そこの待合所で出発状況の掲示板を何回も繰り返し見ていたんですが、広島行きが飛ぶのか飛ばないのかギリギリの時間まで表示されないんですよ。

自分一人が焼きもしても仕方が無いので、瞑目して広島地方に光を降り注ぐようにズーッと祈念したんです。また飛行機も無事に出発できるように念じました。

そして、ついに掲示板に表示が出ました。それを見ると、飛行機は広島に向けて飛ぶことにはなったんですが、天候次第で福岡空港に着陸する可能性があるとのことでした。

もうここまで来たら覚悟を決めるしかありません。まさかの時は福岡でも何処でも行くしかないかと思いながら飛行機に搭乗したんです。


飛行機が飛び立ってからも、座席でズーッと瞑目して、広島空港に光が降り注がれている様をアリアリと想念していました。出来ることはそれしかありませんので、祈り続けたんです。

広島に近付くにつれて飛行機が揺れたりして、悪天候の様子が伝わって来るようでした。愈々、広島に近付いて来た頃、機長のアナウンスがありました。

飛行機が予定通り広島空港に着陸すると言ぅんですよ。ヤッターと言ぅ気持ちでしたねぇ。広島空港上空に差し掛かった時、窓から外を見て驚きました。

太陽の光が燦燦と降り注ぎ、雪は降り止んで、滑走路もキレイに除雪してあるではありませんか! あんなに朝方まで大雪が降っていたのに、その雪は何処に行ってしまたんだぁと言った感じで、まさに奇跡的な光景でした。

これには本当にビックリしました。そして心から神(宗教的な意味ではない)に感謝しました。空もカンカン照りのように青空に太陽が輝いていたんですからねぇ。

 

でも、流石に空港の外にでると雪の所為でしょうか、気温が低かったですよ。マイナス3度になっていました。筆者は近年、それ程の低温を経験していませんでしたので、寒さが堪えました。


この日は講習の前日でしたので、広島空港からバスに乗って尾道に向かったんです。道中、バスの中にも太陽の光が降り注ぎ、丸で中は初夏のように暖かく感じたんです。外には雪が辺り一面に積もっていると言ぅのにですよ。

尾道に着いて外に出たら、寒いだけでなく風が吹き荒れて、余計に寒くて閉口しました。それでも何とか墓参をすませて、急いで山陽線のローカル列車に乗って広島に向かったんです。

その日は、翌日の講習に備えて、駅前近くのビジネスホテルに1泊したんです。

 


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