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指圧学校での授業はこれまでにも述べましたように、指圧の実技の時間は十分ではなく、その他の教科の時間が大半でした。
要するに、指圧学校のような専門学校は指圧の免許を取らせるための養成機関のような所ですので、如何に生徒を都道府県の試験に合格させるかが命題なわけです。
だから、どうしても学科が中心の授業になってしまう訳です。そのため、指圧の実技はプロとして満足の行くようなレベルには到達しないまま卒業することになるんですね。
卒業後は、指圧学校側は何ら面倒を見ませんので、生徒達が自ら仕事先を探したり、技術が不十分でも開業したりするわけなんです。
ただ、卒業生で組織する指圧協会のようなものがあり、各地に支部を設けて、そこで会員同士で講習会や研修会をやって親睦を深めることはしていました。
筆者はそうした組織は好きではありませんので、どの支部にも顔を出したことはありません。そればかりか、卒業後は指圧学校に足を運んだこともありません。
ところで、免許を取得するための都道府県の試験のことですが、当時、指圧学校では定員の何倍もの生徒を入学させていましたので、一箇所で試験を受けさせることが出来なかったんです。
そのため、本来は皆が東京都の試験を受ければ済むところを、近隣の県の試験を受けに行かされる羽目になったんです。
筆者なんかも、東京都で受けられないばかりか、埼玉県や茨城県の試験場にまで行かされてしまいました。今でも、そんな定員をゴマカスようなことが出来るんでしょうかねぇ・・・。
それで、浦和と水戸で試験を受けました。大体がペーパーテストですが、実技の試験もあります。試験官に指圧をしてみせる訳です。
ただ、免許の内容が、あんま、マッサージ、指圧の三つを含んだものですから、試験場でも指圧だけでなく、あんまもマッサージもやらされるんです。
しかし、指圧学校では一切、あんまやマッサージは教えないんです。どうするかと言うと、試験が近付いた頃、急遽、短い時間で、あんまやマッサージの実技を教えるんです。
誰が考えても付け焼刃で、身に付く筈はありませんよね。一方、鍼灸学校では、あんま、マッサージしか教えませんので、そこの生徒は指圧が下手なんですよ。
そんな状態ですから、試験場で試験官にあんま、マッサージをやってみなさいと言われて、やったんですが、先方も承知しており、「あなたは指圧学校ですね、結構です」と言われて、肩透かしを食った感じでした。
定員オーバーの生徒を入学させる指圧学校もそうですが、それを承知の上で、試験に手ゴコロを加える試験官もどうなんでしょうね。
良く言えば、よき時代だった言うことになりますが・・・。現在は、可なり厳しくなっているようで、都道府県の試験に合格しない者もいるようですね。
(つづく)
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