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幸い翌日は朝から快晴で、周りに雪は積もっていましたが、燦燦と太陽が照り付けて、昨日の大雪がウソのようでした。
今回の仲介をして下さった、Sさん(過日、東京まで指圧の勉強に来られた方)と広島駅前で待ち合わせをして会場まで車で送ってもらいました。
今回はSさんの奥さん(柔道整復の学校で勉強中)と彼女の学校の仲間(大半は鍼灸科の生徒さん達)の10人が講座を受けることになっていたんです。女性が殆どで、年齢もかなり幅がありました。
筆者は前から聞いてはいたんですが、西日本では指圧は余り普及しておらず、按摩・マッサージが主流になっているんです。逆に東日本では指圧が普及しているようです。
どうして、このようなことになっているのか実のところ良く分かりません。ただ、指圧を専門に教えている学校が少ない所為かも知れませんし、地域住民の意識の違いがあるのかも知れません。
さて、この時は指圧の初級的な全身治療のやり方を教えることになっていました。Sさん以外は指圧に馴染みの無い方ばかりでしたが、Sさんが事前に学校で皆さんに指圧をしてあげたりして居られたので、どんなものかはご存知のようでした。
指圧のやり方自体はそれ程難しいことでは無いのですが、何しろ1日で全体のやり方を覚えると言ぅことは結構骨の折れることだと思います。
取り敢えずはSさんをモデルにして、初歩の初歩である、体重を掛けてゆっくりと押す方法を教えたんです。指圧のことは知らなくても、指圧は押すものだと思っている方が多いですから、その点の誤解を解いてもらう為に、押すのでは無いと言ぅことから始めないといけない訳ですね。
その後、「座位」のやり方をみんなの前で見せて、夫々カップルになってもらって練習をしてもらいました。筆者のやり方を目の前で見たとは言え、実際にやってみると順序は忘れてしまっているものですよね。
ですから、各組の様子を見ながら、夫々に押し方や順序の間違いを教えなければならないんです。それが一番、大変と言えば大変です。何事もそうですが、要領や覚えのいい人も悪い人もいますからねぇ。
「座位」の後は、「横向き」のやり方を見せて、同様にカップルになってもらって練習をしてもらいました。ただ、前回と同じ人同士が組まないようにしてもらんたんです。色んな人同士がやると、相手によって要領を変える必要があることを学べるんですよ。
横向きの場合は、頭の方から足先まで身体全体をやりますし、左右両側をやりますから、正に全身治療になるんですね。その所為か横向きが好きだと言ぅ方も多いんですよ。
この横向きの最後に患者の背後に位置して、ストレッチをやるんですが、これがちょっと要領を必要とするので、何度もやって見せたんです。彼らもやったことが無かったんで、喜んで練習をしていました。
次は「うつ伏せ」のやり方を教えました。これは誰がやってもそれ程難しくないので、全員が難なくこなしていました。ただ、どうしても指先で押してしまう方がおり、その都度、押すのではなく体重を掛けて相手の凭れ掛かるんだと教えなければなりませんでした。
さて最後は「仰向け」です。これは技術的にはそれ程困難はないのですが、あちこち動き回るので、細かいテクニックが多く、それがちょっと覚え難いことではあるんです。
腹部を押したり、「金魚運動」と言って背骨の矯正になる業など、マッサージなどではやらないこともありますので、興味深く感じた方もあったようです。
巷の治療院などでは、腹部の指圧治療を行なわない所もあるようですが、治療をメインとする指圧の場合は腹部の治療が一番大事になります。
初級では、それほど重点的に腹部の治療をしませんが、中級になりますと本格的なやり方を勉強することになっています。昔も、按腹(あんぷく)と言って腹部の治療を重視していたのです。
こうやって文章にしてしまいますと、簡単なようですが、昼食を挟んでみっちりと時間一杯まで練習に励んでもらいました。幸い、皆も喜んでくれたようで、やって良かったです。講座の最後に「経絡体操」を皆でやって、一日の疲れを取ってもらってお開きとなった訳です。
久々に広島まで来ましたので、その晩ももう1泊して、明くる日、市内を見物して回りました。東京に比べて狭い街ですから、歩いて行ってもいいかと思いましたが、市電に乗ってあちこち回ったんです。
でもねぇ、気温が低くて歩いていても寒く感じましたので、風邪をひいては元も子も無いですから、早々に見物を引き上げて空港に向かい、その夜の便で帰京しました。
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