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前回、始めてライザミネリさんの指圧治療を行なったことを話しましたが、筆者としては少々やり辛くて、完全に満足の行く結果ではなかったんですが、彼女は大変に喜んでくれたんです。
その後、挨拶をして退去しようと思った時です、彼女が今夜の自分の公演を見に来てくれと言ってくれたんです。そんなことは考えてもなかったので、御礼を言うより先にビックリしてしまいました。
何しろ、彼女のディナーショーはこれまでで最高の、一人8万円と言われていましたので、公演料も高額だったんです。ですから公演を見ることなどハナから念頭には無かったんです。
それも、家内と二人を招待したいと言ってくれたんですよ。それこそラッキーと言うもので、喜んで申し出を受けましたら、じゃあ切符を手配しておくから、劇場(中野サンプラザ)の方で受け取ってくれと言うことになったんです。
正直言って、それまで彼女のことはテレビのショーやニュースなどで見たことがある程度で、映画などは殆ど見ていませんでしたから、どんな舞台なのか分かりませんでした。
で、その夜、公演会場に行き、入口で切符を貰って中に入りました。前から数列目の結構いい席でした。舞台を見ますと、当代のスターの出演なのに大変にシンプルでした。
前にマイクがあり、後ろにバンドが控えている程度でした。日本人の歌手なんかの舞台に比べて簡素だなぁと言う感想を持ちました。
ですが、彼女が舞台の袖から出てくると、一気に雰囲気が変わりました。当日の朝、治療に伺った時には弱弱しかったのですが、舞台の彼女はまるっきり別人のようにエネルギッシュな姿でした。
それを見て、さすがショウービジネスで長い間やって来た人だなぁと感心してしまいました。体調が悪かったことなど微塵も見せず、歌って踊って、舞台狭しと動き回っていました。
途中で、オイオイ、そんなに動き回って大丈夫なんかぁと思う程、生き生きと楽しそうに、何曲も立て続けに歌い上げたんですよ。ですから、2時間の公演があっと言う間に終ったと言う感じでした。
筆者も暫くは興奮して、直ぐには席を立てないぐらいでした。その後、楽屋に来てくれと言われておりましたので、花束を持って楽屋を訪れました。
筆者がそのように歌手やスターの楽屋を訪れたことは、後にも先にも、その時が始めで終わりでした。どんな所だろうと♪((O(〃⌒∇⌒〃)O))♪ドキドキしながら訪れたのを覚えています。
楽屋の中は大勢の関係者が彼女を取り巻いて忙しそうにしていましたが、彼女が私たちに気が付くと、直ぐに筆者の側に来て、有難うと言って抱き付いて来たんです。
元気でやれたことが余程、嬉しかったようで、指圧のお陰でこんなに元気になったと言われたんです。また医者も控えていたようなんですが、自分は医者が嫌いだと、また言われました。
そして、持参していた彼女のプログラムにサインをしてもらったんです。これは今でも筆者の家にあります。時々、取り出して見たりしています。
この公演の数日後、また指圧の治療を頼まれたんです。今度は公演の後に来てくれと言うことで夜の10時ごろにホテルに伺ったんです。
ですが、その時は何かあったらしく、予定を過ぎても彼女が帰って来なかったんです。仕方が無いので、そのまま待っていましたら、午後11時ごろになって現われたんです。
筆者もいい加減、シビレを切らしていたんですが、相手が相手ですから、その時間から指圧の治療を行なったんです。その折に又、色々と個人的な話も聞かされました。
治療が終って、やれやれ帰れると思っていたら、彼女が、ちょっと待ってくれと言って、隣の部屋に入って行き、大きな花束を抱えて戻ってきたんです。
それで、今日は遅くなって申し訳なかった。さぞ奥さんも心配されているでしょうから、この花束を差し上げて下さいと言って、自筆のメモ(ご主人を遅くまで引き止めて申し訳ありません、と言った内容)まで付けてくれたんですよ。
その心遣いに感動しました。やはり世界的に有名なスターは、そうやって周りの人間にも気を使うのが上手なんだなぁと・・・ビックリしたんです。
まぁ、浪越先生のような華々しい話ではありませんが、筆者にとっては指圧の経歴の中での一つの大きな出来事であったのは確かです。
その後、彼女は何回か来日しているんですが、二度と指圧の依頼はありませんでした。こういう体験は一度でいいのではないかと考えています。
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