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医王会では、宗教に縁がある所員(治療師)が多かったですね。殆どが新興宗教関係でした。でも特に、自分達の宗教を強要するとかはありませんでしたよ。
かく言ぅ筆者もその当時は、まだ或る宗教に縁がありました。現在は宇宙の真理を学んでいますので、一切の宗教とは縁がありません。
でも、筆者の場合は、そうした宗教的な素地があったために、人の役に立ちたい、この手で何か出来ないかと考えるようになった訳ですから、当時としては宗教も必要だったのかも知れません。
ですが、今はそれを越えた宇宙の真理を手にしていますので、宗教的な神には関心がありません。勿論、宇宙の創造者としての神と言ぅ意味では、神の御存在を信じ切っていますよ。
ところで、当時の医王会では宗教もさることながら、増永先生を始め女性の所員を中心にして盛んに「四柱推命」を学んでいたようです。
所員に対しても、患者さんに対しても、その四柱推命の占いを当て嵌めて、あの人はどうだ、この人はどうだと言い合っていましたよ。
筆者なんかも医王会で働き出した途端に、あなたは「養の11番で、増永先生と同じ星だわ」とか言われまして、何じゃそれは・・・と感じていました。
増永先生自体は特別な宗教に凝っておられた訳ではありませんが、長兄がこの四柱推命を研究して著書まで出版されていた関係で、医王会の中ではそれが幅を利かせていたんです。
また、時々、その長兄が医王会に来られて有料で、所員や患者さんの希望者に対して四柱推命の講習をされたり、人事相談もされていましたよ。
筆者はそうした占いなどは好みませんので、一度もその講習に出たことはありません。まぁ、遊び半分なら愛嬌がありますが、そうしたことで真剣に自分の運勢を云々することなど考えられないことです。
医王会の患者さんのカルテを見ますと、必ず四柱推命による呼称が脇に書いてありましたよ。それを見て、一部の所員は患者さんの性格などを判断していたようです。
血液型でもそうですが、殆どの占いが色々な形に分類して、それを一人一人に当て嵌めるわけですが、そのように人を分類して考えることが嫌いなんですよ、筆者はねぇ。
例えば、四柱推命などで同じ星、同じ番号の者だったら、同様の運命を辿るのかと言ったら、そんなことはありませんよね。何か似たような所があるかも知れませんがね。
さっきも言いましたが、増永先生と筆者は同じ星で同じ番号でしたが、勿論、運命は全然ちがいますし、考え方も目的も違った訳ですよね。こんなことは誰が考えても当たり前のことでしょう。
ただ、何となく似たような所はあったかも知れません。その所為で、前にも言いましたが、増永先生が筆者を後継者にといったニュアンスで考えておられたように感じましたからね。
でも、増永先生は研究熱心で、常に指圧のことを考えておられましたが、筆者は古典を紐解いて勉強したり、論理的に考えるのが苦手なんですよ。
感覚で理解するタイプなんですね。ですから、人を見ても直ぐにどんなタイプかと言うことを判断してしまうんですよ。それは理屈で考えているのではなく、直感のようなものですね。
ですから治療をする場合でも、経絡理論に基ずいて、ああだこうだと考えながら指圧をするのではなく、相手と一体になるようにすることを重視しているんです。
なぜなら、人間の身体は複雑怪奇ですから、全て経絡理論で理解できることではありません。増永先生は経絡理論を研究され、自らそれを実践され、効果を上げてこられた訳ですから、それで良かったんですね。
でも筆者は、増永先生と同じことは出来ないんですよ。理論的な勉強も十分ではありませんしねぇ。ですが、自分ではこうしたいと言うものがあるんです。
増永先生がどんなにスゴイ治療師であっても、また経絡理論の大家であっても、誰に対してもいい結果が出せるかと言うと、そうは行かない訳ですよ。
今では、増永先生の経絡指圧が世界中で広められていますので、その効果が認められている証拠ですよね。ですが、あえて申し上げますと、この経絡指圧は増永先生に取ってはベストなものであったと言うことです。
ですが、残念なことに誰でもが同様のことが出来ると言う訳ではありません。従って、一人一人が自分に合ったやり方で指圧治療をして行くしかないと言うことなんです。
大事なのは患者さんがより早く回復できるような治療であれば、どんなことでも良い訳ですよ、極端なことを言えば。そこには特別な理論とか方法ではない力が働いているように思います。
あなた自身の愛念がどれ程あるか、このことが重要なんですね。幾ら技術が優れていても、思いやり(愛念)が足りないようでは、いい結果は得られないと思います。
経絡指圧がいいと思う方はそれでよし、また浪越指圧や他の指圧がいいと思えばそれでよし。とにかく、相手を思いやる心の強い方は、必ずそれなりの良い結果が得られると思いますよ。例えどんなやり方をしてもねぇ。
指圧は「愛の手当て」です。そして人間は本来、病気は無いと言うことを理解して行けば、キリストのように手を当てるだけで症状が無くなると言ったことも可能になりますよ・・・。
(つづく)
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